ここでの脊髄のお話は手足のしびれや頭痛、腰痛などで苦しんでいられる患者さんからの疑問点や原因の探し方、
そして対応の仕方をQ&A方式でお答えしております。
大阪市中央区〜脊髄センター、脳ドックの事なら、脳神経外科の日本橋病院へ
脊髄のお話です。脊髄脊椎疾患の手術などについてQ&A。  
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脳神経外科 日本橋病院

〒542-0072
大阪市中央区高津3-2-22

TEL:06-6643-2022
FAX:06-6644-6185

脊髄のお話。患者様からのご質問に答えます。


脊髄のお話
手足のしびれや痛みは神経が傷んでいるから起こってきますが、まずどうしてこんな症状が起こってきたかという原因を調べることが大切になります。
いくつかの検査によりこの原因が9割以上の方で判ってきています。
ここで、よく見られる脊髄神経の症状はどのような原因で起こるのかを説明していきます。

A 先ず頭痛の原因は普通頭の中の脳が悪くて起こってくると考えがちですが、これは恐らく1割以下で、8−9割は頭以外、通常頸や肩の筋肉の緊張や肩こりから起こっています。
B 手のしびれの原因として神経の幹が押さえられてくるものと神経の端の枝で押さえられて起こってくるものとの二つが考えられます(参考1)。神経の幹が押さえられる病気には頚椎椎間板ヘルニアと頚椎後縦靭体骨化症などがあります。神経の端の枝のほうで神経が圧迫されるもののうち手首の神経が押さえられる手根管症候群、肘の神経が押さえられる肘部管症候群があります。
C 腰痛、足のしびれ痛みの原因の大部分は腰椎椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症から起こります(参考2)。
以上(B),(C)ともに神経の外側の骨や軟骨、靭帯によって押さえられてきてしびれ痛みが起こってきますので、この神経を押さえている部分を取り除く手術を行う事によって8−9割の方の症状がよくなるのです。


脊髄脊椎疾患についてQ&A
質問 どうして脳神経外科で手足のしびれ等の脊髄疾患を扱うのですか?
答え 脳から手足の端まで、神経のあるところすべてを扱います。昔から欧米ではこの疾患の半数以上は脳神経外科で治療されていますことから日本での情報が不足していたせいでしょう。
質問 手足がしびれますとどこが悪いのでしょうか?
答え 最も多いのは年齢とともに頸の関節の中の円盤(椎間板という体の部品の一部です)が壊れてきて神経を圧迫してくる為に起こります。なお手のしびれの2割は手首の神経が押されて起こります。
質問 首の後ろや後頭部が痛いのですが?
答え 頭の後ろが痛いと普通、脳になにか病気がないかと心配しますが、耳より後ろの頭は頸の神経が分布していますので、頸の椎間板や突出した骨が神経を押さえて、筋肉の緊張を高めていることによる痛みが多く見られます。
質問 首を動かすと手が痛くて力が入らないのですが?
答え 円盤の中に入っている椎間板が少し飛び出して頸の神経を押さえていると考えられます。
質問 足が痛くてひきずるのですが?
答え 足が悪いと思いがちですが、実際は腰の奥の背骨の中で、椎間板や固くなった骨で神経が押されていることが多いのです。稀な場合ですが背中や頸の神経の腫瘍であることもあります。
質問 歩いた後足がだるくなるのですが?
答え 腰の骨がズレたり骨がでてきて、神経の入っている部屋が狭くなり、その結果神経へいく血液の量が減って起こってくる症状と考えられます。
質問 腰が急に痛くなってオシッコが出にくいのですが?
答え 急に出血したりして極端に神経が押さえられたと考えられますので緊急手術の必要があります。
質問 痛い検査はありますか?
答え ほとんどはCT、MRIというドームの中で10分程寝ているだけで終わる検査ですが、造影剤を入れる検査だけは麻酔する時の針の痛みが最初にあります。5000人以上の方にこの検査をしていますが、まず安全な検査だといえます。
質問 頸や腰の神経の手術はこわいと聞いていますが?
答え 脳神経外科のほとんどの手術は顕微鏡を使って行います。顕微鏡を使うことによって神経をほとんど触らずに手術できます。だから安全に手術できるわけです。
質問 高齢ですが手術は大丈夫でしょうか。
答え 高血圧、糖尿病、狭心症などの病気がなければ、神経そのものの手術は前に説明しましたことから安全にできます。むしろもっと高齢になって内科的合併症の起こらないうちに手術することが望ましいのです。
質問 手術の傷は残りますか。
答え ほとんどの手術は3−6cmの小さな傷で糸が残らないように行ないますので1年後にはどこを手術したか、わからないことが多いようです。
質問 手術の後どのくらい安静にしていなければならないのですか。
答え 1日だけの安静で手術翌日にはトイレ歩行ができます。
質問 入院期間はどれくらいですか。
答え 腰の手術で10日から2週間、頚椎の手術で3週から1ヶ月前後です。手根管症候群の手術は日帰り手術を行っています。
質問 手術のあとどのくらいで仕事ができますか。
答え 退院後1−2週自宅で体調を整えた後、事務仕事程度からはじめられます。
質問 最近レーザーで治すやり方があるそうですが。
答え 直接神経の圧迫はとれませんのでよくなる人は少ないようです。

なお、以上の細かい点は個人個人で異なってきますこともご承知下さい。

参考:神経の成り立ちについて

[1]頸の神経の成り立ち:人の頭は首の中の頸椎と呼ばれる骨によって支えられています。この頚椎という骨の器の中にホースのような管があり、その中は循環している水で満たされており、軟らかい豆腐のような神経が浮かんでいると考えてください。一方頚椎の骨の方では、竹のような節が五つあり、それぞれの節には柔らかい小さな丸餅のような円盤があり、この丸餅のような円盤が固くなるとつぶれやすくなり神経を押さえてきます。

[2]腰の神経の成り立ち:腰の骨は腰椎と呼ばれていますが、骨の器の中にやはりホースのような管がありその中は水で満たされており、その中にそうめんのような神経がが浮いていると考えるとわかりやすいと思います。
脳神経外科・日本橋病院 脊髄センター長  西浦 巖



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